セルロースファイバーについて

セルロースファイバーとは、リサイクルした新聞紙などを原料にホウ酸を加えてつくられた断熱材です。一般的な断熱材と言えば、ガラスを原材料とした鉱物系断熱材であるグラスウールや、石油から製造する発泡ウレタンフォームなどがありますが、RYUKENの家づくりでは標準仕様として、この自然素材でできた断熱材「セルロースファイバー」を使用します。

海外ではシェアの高いセルロースファイバーですが、日本ではまだまだ使用されるケースは少ないのが現状です。暑さ・寒さを防ぐ一般的な断熱性能はもちろん、なんといっても他の断熱材にはない「調湿性能」があり木材と相性が良く、木造住宅にはぴったりの断熱材です。
あらゆる場面で総合的に優れた性能・特徴・施工性を持っていますので、私たちは自信を持ってお勧めしています。

メリット

①調湿性能

一般の断熱材にはないセルロース固有の特徴。
湿気を吸収し放出。壁内部の結露対策にも有効。

②断熱性能

吹き込み工法のため高密度な施工が行えるため断熱性能が高く、特にコンセント周りなどで欠損が起きにくい。

③防音性能

高密度な施工により、防音効果を生み出す。

④防火性能

自己消火性があり、表面が炭化するが内部へ侵入しない。規定の外装材を使用することで耐火認定されているため長期優良住宅等の制度を適用できる。

⑤防虫性能

ホウ酸は昔から防蟻材として使用され、人体にほとんど害がない。
さらに①調湿性能が、より虫が好む環境をつくらない。

デメリット

①工事費用が高くなる

セルロースファイバーを扱える専門業者に依頼し、工程に合わせて業者に来てもらうことが一般的です。断熱工事をまとめて施工することができないため専門業者に来てもらう回数が多く、工事費用が高くなるというデメリットがあります。また、セルロースファイバー施工中は大工工事を進めることが出来ないため、専門業者と大工作業を行う日程調整・管理を行う必要が生まれ、工期の遅れにもつながってきます。

→RYUKENなら不必要なコスト発生の心配はありません!

コストの増大、施工性の改善のため、セルロースを施工するための機械を導入し、これらセルロースファイバーの施工と大工工事を一貫した管理のもと、自社施工を行っております。可能な限り材料費以外のムダな工事費用を抑えつつ、スムーズな工程管理により工期の長期化を防ぐことができます。お客様にとっての最善を考えた工法で計画、施工に取り組んでおりますので、安心してお任せいただければと思います。

②材料費が高い

当然のことですが、断熱材としてのセルロースファイバーの持つメリットが大きい分、材料費は少々割高になります。とは言え、後々のメンテナンスが必要な場面において、思っていた以上に高額な費用を支払わなければならない事態が発生してしまった…ということがございますので、慎重にご判断いただきたいです。

→初期費用は大きくても、ランニングコストが抑えられます!

例えば、結露してしまって断熱性能を発揮しなくなった断熱材を、後々のリフォームで入れ替えるとなると、多くの場合骨組状態まで解体が必要で「リフォームなのに新築を建てるのと同じくらい費用がかかってしまった…」という事例もございます。初期費用が大きいようでも、このようなメンテナンス時の高額出費を抑えつつ、高い断熱効果による冷暖房等の光熱費も抑えられますので、長期的にみれば低コストにつながると言えるのです。

 

 

MOISS(モイス)について

MOISS(モイス)とは、古くから使用されている「土壁」と「木」を進化させた、天然の鉱物を主体とした耐力面材のことです。一般的な耐力面材は、地震時に建物のねじれを防ぐ「耐力壁」としての機能を持っています。モイスはそれに加え、呼吸性能(調湿等)、防火性能、デザイン性といったさまざまな性能を持った耐力面材です。
セルロースとも相性が良く建物一体となって調湿するため、RYUKENの理想とする「呼吸する家」が実現可能です。

特徴

地震に強い

日本は自然災害、特に地震や台風が多い国で毎年被害が発生している国です。
少しでも被害を最少にするには「耐力壁」の強さを表す数値「壁倍率」が重要な鍵となります。
一般的な耐力壁は、「筋かい」という部材が担いますが、RYUKENではモイスのような面材を使用することで壁一面一体となってしっかり受け止める構造とします。

火災に強い

モイスは不燃材認定を取得しています。表面は炭化し黒くなりますが、内部への侵入を防ぎます。
また、無機系材料のため有毒ガスの発生の心配がありません。(無機とは簡単にいうと人間が加工して化学物質を含んでないということです。)
安心できる材料と言えます。

湿気に強い

高知の夏は特に高温多湿で湿気による被害が発生し、冬には乾燥し外部と内部の温度差により結露による被害が発生します。構造体を痛める原因が一年を通して存在します。
そこでRYUKENでは、他の耐力面材にはない「モイス」の調湿性能、さらに断熱材「セルロース」による調湿性能の組み合わせで、木材の腐食を抑制します。

居住性の向上

防蟻性能、カビの発生の抑制、断熱性、遮音性、省エネ性能といったセルロースと類似した特徴があり、セルロースと組み合わすためにあると言っても過言ではないと考え、標準仕様としています。
内装用もあるためデザインを重視しながらも性能を発揮できる材というのも魅力的です。

環境にやさしい

天然素材が原料で、接着剤など化学物質を含んだ加工がされていないため、シックハウスの原因となる「ホルムアルデヒド」を含みません。
居住環境に配慮され、脱新建材を心がけているRYUKENの理想にぴったりな建材と言えます。

 

特徴